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2008年10月22日 (水)

ねずみ大根と青大根

最近、京野菜だけではなく地の特産野菜に脚光が浴びているようです。上田地域でも古くから根付いている特産野菜がありまして、今日はねずみ大根と青大根について紹介いたします。

Nezumi

これがねずみ大根です。
大根と言ってもおでんや煮物などの加熱用には向きませんし、タクアンや切干大根などの加工用にも全く向きません。ねずみ大根は、大根おろしにして薬味として使う専用の大根でして、用途はかなり狭いです。しかし、その辛味は恐らく他のどの種類の大根の辛味よりも鮮烈なものでして、ねずみ大根は別名「辛味大根(からみだいこん)」とも言います。
ワサビと同じような使い方だと言えば想像がし易いと思います。

このねずみ大根の大根おろしを薬味にして食べる「おろしソバ」は信州の初冬の風物詩でして、食べるとその辛味で体中から汗が吹き出てきます。

ちなみに、何故ねずみ大根と呼ばれるかと言いますと、二つの説ががあります。
一つには、ずんぐりむっくりした大根の形が「ネズミ」の体にそっくりだから、というもの。
もう一つには、鼠宿のあたりで採れる大根だから、というものです。
どちらが本当かよく分かりませんが、確かにネズミを彷彿とさせる姿かたちですし、鼠宿周辺は一大生産地ですし、どちらもさもありなんと思わせるものがあります。案外、どちらも本当のことだったりするのかも知れません。

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これが青大根です。上田地方では一般的に「青首大根」と呼んでいますが、東京等の他の地域の青首大根とは似ても似つかない別種です。
こちらの青大根はねずみ大根とは逆の性質がありまして、辛味はほとんどありません。一般的にはタクアンなどの漬物にしますが、大根おろしにしてもマイルドで美味しいです。

青大根はタクアンになっても緑色のままでして、他県からのお客様にこのタクアンを出しますと「タクアンが変な色をしている」と驚かれます。

Nezumiaokubi

青大根とねずみ大根を並べてみました。どちらも普通の大根よりもかなり小さな大根ですが、その独特な特徴は全国流通している大根では絶対に得られないものなのです。

11月に入りますと、青大根やねずみ大根の最盛期になります。この時期になると上田市内のスーパーなどで普通に売られますので、ちょっと変わった上田のお土産にも良いかも知れません。

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コメント

飯島さんおはようございます。
大根は大好きな野菜です、特に葉っぱの部分が・・
食欲の無い時でもこれさえあれば、どんぶりご飯が食べられます。

よく洗った葉を刻み、塩でもみ青汁を搾り出します。
そこに味噌と油をいれかき混ぜてできあがり(入れる量は好みに応じて)生のままですから超簡単レシピです、お試しあれ。

投稿: 虚空蔵 | 2008年10月24日 (金) 07時21分

虚空蔵様
私も大根の葉は大好きでして、おやきの具は野沢菜よりも大根の葉の方が美味しいと感じております。浅漬けにして食べても美味しいものですよね。

味噌と油をいれて食べるやり方は、初めて知りました。教えていただきありがとうございます。
ご飯にも合いそうですが、左党には酒の肴としてもたまらなそうです。新鮮な大根葉が手に入りましたらぜひ試してみたいと思っております。

投稿: 飯島商店 | 2008年10月25日 (土) 18時27分

横からすみません。
旅先で見つけた「青大根」のことを調べていて、こちらのサイトへおじゃまさせていただきました。

大根にもいろんな品種があるんですね。

コメントに書いておられた味噌和えにす大根葉の漬物、さっそく試してみましたが、とても美味しくできました。
ありがとうございました。

投稿: にゃみにゃみ。 | 2009年12月 3日 (木) 10時07分

にゃみにゃみ。様
大根にも本当にいろいろな地方品種があるようでして、上田の商店街の中には大根サミットなるイベントを催して各地の地方大根を集めた所もあるようです。
http://www.pref.nagano.jp/xtihou/jousyou/daikon/index2.htm
にゃみにゃみ。様の地元にも隠れた地方品種があるかも知れません。

ところで、大根葉は信州では非常によく使われる食材でして、新鮮なものでしたらさっと茹でのおひたしにしてカツオブシをかけて食べるのも歯触りが良く美味しいものです。
味噌和えに漬物におひたしに味噌汁の具、大根葉の万能選手ぶりな美味しさを一度知ってしまうと、根っこの部分よりも葉の部分に目が行ってしまいます。流通の問題で新鮮なものが手に入らないせいだとしても、スーパーなどで葉の部分が切り捨てられて売られているのを見るたびに、もったいない、と心から思ってしまいます。

投稿: 飯島商店 | 2009年12月 3日 (木) 11時02分

大根サミット、面白いですね。
行ってみたかったです。

大根葉は、都市生活者にはほぼ入手できないもので、私も長年「食べられるもの」だという認識がありませんでした。

知人の畑で栽培したものをいただいたときに、葉っぱがあまりに新鮮で美味しそうだったので食べてみて、その美味しさにビックリ。
流通の都合で捨てられているのでしょうが、なんとももったいない話だと思います。
せいぜい、食べて美味しかったということをささやかながらブログサイトででもつぶやいてみようと思います。

投稿: にゃみにゃみ。 | 2009年12月 3日 (木) 11時25分

野菜に限らず果物でもそうですが、農家は口をそろえて店で買ったものなど不味くて食べられないと言います。鮮度ばかりは農家の特権と言えまして、私どもも果物菓子の製造販売業を営むにあたって果物原料の鮮度には並々ならぬ自信を持っておりますが、さすがに農家の「採ったその場でガブリ」には負けを認めざるを得ません。にゃみにゃみ。様も農家のお知り合いがおられるとのこと、特権を大切になされて下さい。

考えてみれば、大根葉自体、都会の方が目にする機会はあまりに少ないのかもしれません。にゃみにゃみ。様のブログ活動を、一田舎企業としてうれしく思っております。

投稿: 飯島商店 | 2009年12月 4日 (金) 11時26分

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辛味大根「からいね」赤の葉っぱを漬けてみた・・大根も赤いけど、葉っぱも軸がきれい [続きを読む]

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