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2008年5月 7日 (水)

刀の刃

なにやら物騒な名前ですが、「刀の刃」とは太郎山から大峰山へと稜線伝いにトラバースする途中にある地名です。

Katananoyaiba1_2

名前の通りに細道の両側は切り立った崖になっており、うっかり足を踏み外せば数十メートルは滑落するような場所です。特に上の画像では右側になる「地獄谷」方向の崖の斜度はきつく、落ちればまず命はありません。

Katananoyaiba2

分かりにくいかもしれませんが、道からすぐ下に岩肌をむき出しにした崖が口を開いています。

刀の刃は、上田で生まれ育った人なら誰でも知っているほど有名な悲話「つつじの乙女」で、松代から上田へと向かう途中、娘が突き落とされた場所だとの伝説があります(つつじの乙女の内容は上田グローリア合唱団のhttp://www002.upp.so-net.ne.jp/gloria/tutuji.htmが詳しいです)。この刀の刃には乙女の血で真っ赤に色づいたとされる「血染めのつつじ」が咲き乱れることで有名ですが、まだ時期が早く全く咲いていません。例年ですと、5月中旬以降から咲き始めます。

上田と松代は直線距離で20km、太郎山連山越えしたとなると40km程度の山道になりそうですので、大人の男でも一日かかりそうな行脚です。伝説では夜道に娘一人で越えたとのことですので、まさに化け物にしかできない芸当だと言えます。その化け物じみた芸当をして可能と思えるほどに、当時の人の心は熱情的だったのかも知れません。

現代では上田と松代は高速道路で30分程度です。携帯電話を使えば、いつでもどこにいても話をすることができます。今となっては自分の心に突き動かされて太郎山連山を一夜で40km越えるなど笑い話にしかなりません。人は便利さを得る半面、心だとか想いの深さを失い続けてきているのかも知れません。

Kamoshika

帰路に出会ったニホンカモシカです。最近は特に増えてきて、太郎山に行くと必ずと言って良いほど出会います。増えたカモシカによる農作物の食害などのニュースを聞くと悲しくなりますが、ユーモラスなカモシカの姿を目にしやすくなったのは嬉しく思っております。

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